片隅のユートピア

野鳥を愛するシングルシニアの雑記帳

花の名もGoogleが教えてくれる

野山を歩いて草木を眺めるのが好きだ。スギが植林されている山でも、さまざまな樹木が混生している。場所によっては風格のある大木が見られることも。 最近は路傍の花にも目が行くようになった。名前を知っている花はすくない。ただ眺めているだけで癒される…

ブユとマダニとメマトイと

6月も今日から後半だ。先週は雨に塗り込められた1週間だった。その7日間の指宿の総雨量は486.5mm。これだけ降ればもう十分だろう。沖縄にならって早く梅雨明けしてほしい。 そう願って2週間の天気予報をチェックする。明後日以降は傘マークがひとつもな…

眺めのよい街

YouTubeを閲覧していたら「絶対に住みたくない鹿児島の街ランキングTOP12」という動画が目にとまった。クリックすると、ホームタウンの指宿が冒頭で紹介されている。ランキングは12位。思わず苦笑いを浮かべていた。 住みたくない理由として、次のようなこと…

梅雨と保険と税金と

毎月1日はマネーの日。昨日は前月分の家計簿を集計し、インターネットバンキングで銀行口座の残高をチェックした。 5月の出費額は115,100円だった。家賃はかからないのにこの金額。ちょっと多いなと思う。でも、家計簿の明細を見るとそんなもんかという気…

OM-1について今思うこと

野鳥撮影についてGoogleで調べていると、自分のブログがヒットすることがある。"OM-1 野鳥"で検索したら、拙ブログの「OM-1のC-AFと向き合う」という記事が最初のページに表示された。Google経由でアクセスされた記事を確認すると、この記事と「パナライカ10…

梅雨入り前にすべきこと

野鳥を撮りに行くときは、小型のカメラバックにカメラを入れていく。カメラバックは床の間の横にある収納スペースに保管していた。 ある朝、手に取ったカメラバックに違和感を覚えた。じっとりと湿っている。なんだか嫌な予感がした。 引き戸を開けて収納ス…

アオバヒタキが啼く森で

風薫る5月を迎えた。新緑の森にはさまざまな夏鳥が渡ってくる。キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ・・・。萌える青葉をイメージしたとき、頭に浮かぶ鳥はコサメビタキだった。 アオバズクというフクロウがいる。青葉の季節に渡来するのでそう名付けられた…

春田でシギを撮る

地元のフィールドではシギをあまり見かけない。秋の渡りの時期に海辺で目にすることはあるけれど、1~2羽でいることが多く、種類もすくない。Excelの「野鳥写真記録帳」でシギを検索すると、留鳥のイソシギが一番多くヒットした。 春の渡りはもっとさびし…

野鳥撮影に課すテーマ

花粉の飛散もほぼ終息し、寒くも暑くもない快適な日々。3月の1カ月間、鳥撮りを休んだ反動もあるのだろう。4月にはいると、週5日のペースでフィールドに出かけている。野鳥のさえずりを聞きながら、輝く新緑の森を歩くだけで癒される気がする。 鳥撮りに…

ある晴れた春の日に

4月のある晴れた日、新緑の美しい森へ出かけた。萌える若葉が風で揺れている。夏鳥との出会いを求めて、緑したたる道を歩いていた。 いろいろな鳥の鳴き声が聞こえてくる。これはシロハラ、あれはシジュウカラと頭のなかで挙げていく。道路脇の茂みでも鳥が…

春の水辺で待つ鳥は

沖縄では見られない鳥が鹿児島にはたくさんいる。"渓流の忍者"と呼ばれるカワガラスもそのひとつ。 渓流に棲み、川の上を鳴きながら飛ぶ姿をよく見かける。ほとばしる水流、苔むした岩。ロケーションの良さも相まって写欲をそそる野鳥だ。 何度も見かけて写…

鳥と花粉と新緑と

結局、3月は一度も鳥撮りに行かなかった。花粉の飛散量がとても多いと聞いて戦意喪失。最近はちょっとしたことで気勢をそがれる。これも老化現象なのか。 それでも、4月に入って春本番。萌える若葉に誘われて、ドライブがてら探鳥に行きたくなった。 「花…

春にして君を想う

沖縄から鹿児島へ引っ越すと、やんばる三種の野鳥たち(ホントウアカヒゲ、ノグチゲラ、ヤンバルクイナ)とは会えなくなる。寂しいけれど、それは覚悟の上だった。 その一方で、鹿児島でも見られるはずなのに出会いのチャンスに恵まれない鳥がいた。ムナグロ…

アマゾンで犬を買う

沖縄でアパートに住んでいたとき、一戸建てならアレもできるコレもできると夢想していた。本格的なオーディオ装置でジャズやクラシックを聴いたり、犬を飼って絆を深めたり・・・ 夢が叶って一戸建てに引っ越して2年が過ぎた。アレもコレも実現しなかった。…

冬鳥シーズンを振り返る

3月中旬なのに春の到来を実感できない。スギ花粉のせいだ。今年は過去10年で最も飛散が多いという。花粉の多さに恐れをなして自宅にひきこもる日々。 去年の今頃は野鳥撮影に明け暮れていた。花粉症の薬を服用し、マスクを付けて外出する。晴れて気温の高い…

老いた体と対話する

年寄りの体は醜い。シャワーのあと、姿見に映る自分のハダカを見るたびにそう思う。太っているわけではない。痩せ気味だけど、ガリガリというほどでもない。体重は高校生の頃と変わらない。 違うのは肌の張りだ。乾燥して潤いがない。たるんでシワが寄ってい…

1日だけの夏

沖縄にいたとき、冬なのに夏のように暑い日のことを「小夏日和」と呼んでいた。1月や2月でも晴れると気温がぐんぐん上がる。沖縄の日差しは冬でもつよい。 今日の指宿も「小夏日和」だ。室内における午後5時の気温は28.7度。朝起きたときも暖かくて心地よ…

拭き掃除がきらい

日曜には掃除と洗濯をする。1週間ため込んだ汚れを清める日だ。それが終わったらブログを書く。日曜は終日家で過ごすことが多い。 洗濯はラク。洗濯機に放り込めばあとはキカイがやってくれる。干すのも簡単。部屋のサッシ窓を開けると洗濯物を干すロープが…

トラの棲む山

林道を歩いてコマドリを見つける。それがこの冬の目標だった。実際に川沿いの道をいくつか歩いてみたけれど、いずれも空振りに終わった。今年はもうダメかも。 コマドリとはべつに、マイフィールドでの出会いを心待ちにしている鳥がいた。鵺(ぬえ)の正体と…

10年後の着地点

2015年から本格的に野鳥写真を始めた。気がつくと10年が過ぎていた。十年一昔というけれど、野鳥撮影の機材もこの10年でだいぶ変わった。かつて主流だった一眼レフはミラーレスに主役の座を奪われつつある。 かくいう自分も、今はミラーレスのOM-1を使ってい…

木漏れ日の遊歩道

平川動物公園の近くに烏帽子岳自然遊歩道がある。Googleマップで写真を見ると、自然林もそこそこあって雰囲気はよさそうだ。スカッと晴れた先週の木曜日、探鳥ウォーキングに出かけてみた。 鹿児島市の「自然遊歩道イラストマップ」によると、「登山コース」…

ヤブイヌに会いたくて

昨年1月、鹿児島市の平川動物公園で購入した年間パスポートの期限が迫っていた。1年間フルに活用するつもりだったのに、実際に行ったのは2回だけ。ギリで元は取ったとはいえ、気分は晴れない。切れる前にせめてもう1回行きたいと思った。 動物園に着くと…

ペンダントライトが灯るまで

冷蔵庫、洗濯機、エアコン――かさばる家電製品は沖縄から鹿児島へ引っ越すときに処分した。新たに購入すればそれなりの出費を強いられていただろう。有り難いことにそうはならなかった。新居の前のオーナーが使っていた家電製品を利用できたからだ。 エアコン…

あの記事のその後

鹿児島へ移住して3カ月後にこのブログを始めた。更新は週に1回。サンデー毎日のリタイア暮らしなので時間はたっぷりあるハズ。でも、このペースが自分には合っているらしい。このまま書き続ければ、ブログ開始2周年となる3月には100本目の記事を書けるだ…

「PERFECT DAYS」を観る

Amazonプライムでの配信を心待ちにしていた映画があった。ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演のPERFECT DAYSだ。学生時代の友人は映画館で4回観たという。昨年末、その待ち焦がれていた映画が配信された(以下、一部ネタバレあり)。 最初の印象はセリ…

冬のウォーキング計画

寒さが厳しくなり、手の指にあかぎれができた。ユースキンというクリームを塗り、保湿用の手袋をはめて寝るようにする。それ以降、あかぎれはできなくなった。 足の指先はしもやけで赤い。こちらもユースキンでケア。今のところ、かゆみや痛みの症状は出てい…

鳥撮りレンズの必須要件

野鳥写真はレンズで決まる。レンズが果たす役割はとても大きい。魅力的なカメラが登場しても、好みのレンズを利用できなければ購買意欲は湧いてこない。 EXPEED 7を搭載したニコンのZ50IIが気になっていた。鳥モードの被写体検出機能があり、AF性能はZ9とほ…

紅葉と山茶花の寺

指宿ではきれいな紅葉は見られないと前回の記事に書いた。Googleで検索すると、市内にも紅葉スポットがあるらしい。標高300メートルの山中にある青隆寺だ。自宅から車で20分と近い。先週、紅葉狩り探鳥に出かけてみた。 入山時間は9AM~4:30PM。野鳥撮影が目…

鳥が映える背景

沖縄に住んでいたときは、11月下旬になると東京の実家に帰省していた。目的のひとつは紅葉狩り探鳥。カラフルな紅葉をバックに野鳥を撮るのは楽しかった。 ヒヨドリやシジュウカラも紅葉を絡めると見栄えのする写真になった。晩秋の東京はフォトジェニックで…

冬の三大ヒタキ

沖縄にいたとき、ジョウビタキは憧れの鳥だった。目にするのは良くて年に2、3回。まったく会えない年もあった。 沖縄で野鳥を撮り始めて間もない頃、川沿いの公園でメスのジョウビタキと出会った。そのときの写真がこれ。 2015年の正月だった、いま思うと…