野鳥を撮りに行くときは、小型のカメラバックにカメラを入れていく。カメラバックは床の間の横にある収納スペースに保管していた。
ある朝、手に取ったカメラバックに違和感を覚えた。じっとりと湿っている。なんだか嫌な予感がした。
引き戸を開けて収納スペースのなかを覗く。何カ所か濡れていた。雨漏りらしい。前日にはまとまった量の雨が降っていた。
その翌日、雨漏りの発生場所を外から調べてみた。床の間のあたりはトタンの庇屋根になっている。庇屋根の下地の板がボロボロになっている箇所があった。雨水の浸入はこの辺りで起きているらしい。
収納スペース上部の天井にも雨漏りの跡があった。位置的にだいたい重なる。庇屋根の板が腐食した部分から雨水が浸入し、内壁に沿って収納スペースに流れ落ちている。そんなイメージが頭に浮かんだ。

防湿庫の左上の天井に雨漏りの跡が・・・
触ると濡れているが水滴はない

引き戸の収納スペースにカメラバックを保管していた
雨漏りの応急処置として、家にあるアルミテープで隙間を塞ぐことにした。浸水元と思われる腐食板の周辺を重点的に補修する。
翌日は雨だった。雨漏りに備えて収納品と上の引き出しを別の場所へ移動させる。夜になると雨の勢いは一段と強くなった。
翌朝、こわごわと覗き込むと、引き出しを抜いた空きスペースの奥で水滴が垂れていた。雨水は下の収納スペースに流れ落ちている。雨漏りは前よりひどくなっていた。
指宿の梅雨はパワフルだ。これでもかと言うほどガッツリ降る。梅雨入りの前に万全な雨漏り対策を施す必要があった。
ネットで調べると、庇が原因の雨漏りはよく起きるらしい。とくに多いのは、板金の継ぎ目や釘穴から雨水が侵入するケース。こうした情報を踏まえて庇屋根を調べると、疑わしい箇所がいくつも見つかった。
ホームセンターで雨漏り対策グッズを購入する。防水を謳ったアルミテープ、コーキング材の「ポリコーク」とコーキングガン、防水塗料スプレーetc。
庇周辺の板壁にある亀裂や穴をポリコークで埋めていく。板金の継ぎ目はアルミテープで塞いだ。最後に、雨漏りが起こりやすそうな箇所に防水塗料スプレーを吹き付ける。慣れない作業ということもあり、やり終えるのに午後いっぱいかかった。
庇と外壁の接合部分をポリコークでシーリング
板金の継ぎ目や木板の間はアルミテープで補修
そして迎えた雨の週末。気象庁のデータによると、土曜日の雨量は100mmを超えていた。雨漏りが起きた前回、前々回よりもずっと多い。
あれだけ時間と労力をかけたのだ。今度もダメだったらどうしよう。確かめるのが恐かった。天井の雨漏り跡におそるおそる触れてみる。
すこし湿り気を感じた。それでも、下の収納スペースに雨漏りは起きていなかった。完全に乾いている。雨漏り対策が功を奏したらしい。
やれやれと胸を撫で下ろしていると、思いがけないニュースが飛び込んできた。5月16日の金曜に九州南部が梅雨入りしたという。
異常気象ばやりの昨今、たいていのことには驚かなくなっていた。でも、このニュースにはビックリ。沖縄・奄美よりも早く梅雨入りするなんて・・・
雨漏り対策は梅雨入り前に施すことができた。梅雨はシロアリの季節でもある。早く梅雨入りしたということは、シロアリが飛ぶのも早いということだ。
室内に侵入するシロアリが少しでも減るように、家の隙間を埋めるシーリング作業にも取り組まなければならない。コーキングガンマンの戦いはまだまだ続く。
銃と弾は手元にあるのだが・・・