3月中旬なのに春の到来を実感できない。スギ花粉のせいだ。今年は過去10年で最も飛散が多いという。花粉の多さに恐れをなして自宅にひきこもる日々。
去年の今頃は野鳥撮影に明け暮れていた。花粉症の薬を服用し、マスクを付けて外出する。晴れて気温の高い日でも目が痒くなる程度で済んでいた。
去年はあまり飛ばなかったらしい。ウェザーニューズの予報によると、鹿児島県の今年の花粉飛散量は前年比342%になるという。飛散が収まるまで春はお預けだ。
フィールドに行けば冬鳥との新たな出会いが待っているかもしれない。しかし、ひきこもり生活を2週間続けて気分はすっかり回顧モード。2025年の冬鳥シーンを振り返ると、昨シーズンとの違いが見えてきた。
まず言えるのは、冬鳥の構成メンバーが様変わりしたこと。去年と違ってたくさん見られた鳥もいれば、まったく目にしない鳥もいた。
前者の代表格がオスのルリビタキ。昨シーズンは見かける機会が少なく、満足のいく写真は撮れなかった。今年はさながらルリビタキ祭り。マイフィールドではメスよりオスのほうが多かった。
一方、マヒワは一度も見かけなかった。去年はマヒワとカワラヒワが集まるポイントを発見し、そこで固め撮りした。1月から2月にかけてその場所を何度も訪れてみたが、すべて空振りに終わった。
シーズン初めに2カ所で目撃し、今年もイケそうだと喜んでいたら、それっきり会えずじまいだった鳥もいる。ニシオジロビタキだ。今年見かけた場所は、そのあとルリビタキの撮影ポイントになった。ルリビタキとの勢力争いに敗れて移動したのかもしれない。
去年は見られなかったクロジとトラツグミ。今年はたびたび目撃して写真もそこそこ撮れた。クロジのオスは青みがかったグレーで渋い色あい。トラツグミは名前の由来である虎模様が強いインパクトを与える。
ジョウビタキやアオジ、ミヤマホオジロ、ビンズイ、シロハラは昨年と同様に見ることができた。冬鳥シーズンに欠かせない盤石の常連メンバーという感じ。
去年はちょっとだけ、今年もちょっとだけという鳥もいた。アトリがそれ。昨年はシーズンの終わりにちょっとだけ。今年は幕開けと同時に見られたので期待したのだが・・・
今季を総括していると、ある事実に思い至った。鹿児島で体験した冬鳥シーズンは2回だけなのだ。今年はルリビタキが多いと書いたけれど、去年がたまたま少なかっただけで今年が普通なのかもしれない。
ルリビタキの撮影シーンを思い返しながら、そうであってほしいと願っていた。





