地元のフィールドではシギをあまり見かけない。秋の渡りの時期に海辺で目にすることはあるけれど、1~2羽でいることが多く、種類もすくない。Excelの「野鳥写真記録帳」でシギを検索すると、留鳥のイソシギが一番多くヒットした。
春の渡りはもっとさびしい。水の張られた田んぼに何度か行ってみたが、サギはいてもシギは見当たらない。ボウズを食らってやる気が失せてしまった。
例外もあった。昨年の4月にセイタカシギを見かけたのだ。その田んぼはそれまでの探鳥エリアよりも西に位置していた。
渡りのメインルートは薩摩半島の西海岸らしい。探鳥エリアを西へずらせばそれだけ出会いのチャンスも増える気がした。薩摩半島の西海岸まで行けば確実なのだが、年寄りに片道1時間半のドライブはキツい。できれば近場でなんとかしたい。
西方向へ車で30分ほど行った場所に良さげな水田地帯を見つけた。川の両岸に田んぼが点々とある。
春の日差しを浴びながら、川沿いの道をのんびりと歩いた。セッカ、ホオジロ、カワラヒワが鳴き声とともに迎えてくれる。川の堰では飛びまわるツバメにレンズを向けた。
飛翔するツバメ。OM-1が真価を発揮するシーンだ
川に背を向けて脇道に入っていく。しばらく歩くと前方に田んぼが見えてきた。畦道に大ぶりのシギを発見。初めて見るシギのような気がする。ひょっとしてライファー?
夏羽のアオアシシギ。冬羽しか知らないので分からなかった
同じ田んぼにシギがもう1羽いた。帰宅後にウズラシギであることが判明。見るのはこの日が2回目だった。
アオアシシギ、ウズラシギと出会って気分はいっきに盛り上がる。なーんだ、ちゃんと探せばウチの近くにもいるじゃん。
さらに歩くと別の川に行き当たった。川沿いの田んぼにシギがいた。お目当てのセイタカシギだ。

水を湛えた春の田んぼと夏羽のシギ。この美しい取り合わせをこれまで撮り逃してきた。ああ、もったいないと思った。
輝く新緑に目を奪われて、意識は山へ向かいがち。でも、春の田んぼも美しい。早期米なので田植えはすでに終わり、稲はすくすく育っている。大きく成長すると鳥が隠れてしまうので、今がシギを撮る絶好のタイミングかも。
この日は3種類のシギと出会えた。チドリにも会いたい鳥がいた。それは、ムナグロ。鹿児島での再会を願って春田での探鳥はさらにつづく。







