もうすぐ11月なのに昼間は夏のように暑い。秋の実感に乏しい10月だった。それでも、さまざまな渡り鳥が秋の到来を教えてくれた。
とりわけ目を引いたのがエゾビタキ。去年と比べて明らかに多い。おかげでシャッターチャンスには事欠かなかった。OM-1のプロキャプチャーを実践する機会もふんだんに与えてくれた。トックリキワタの花とのコラボ写真も実現した。
エゾビタキのようにたくさん撮れる鳥もいれば、渡りの途中で立ち寄った姿を一瞬見ただけで終わった鳥もいる。撮影はできても証拠写真しか撮れなかった鳥もいた。むしろ、そっちのほうが多いかもしれない。
結果的に証拠写真しか撮れなくても秋の鳥見は楽しい。朝、山へ向かうたびに今日はどんな鳥と出会えるだろうと胸が高鳴った。前日撮り逃がした野鳥のリベンジを期して臨むことも。
秋に出会いたい渡り鳥にキビタキがいる。メスのキビタキはわりと見かけるのだが、フォトジェニックなオスにはなかなか会えない。
マミジロも会えて嬉しい鳥のひとつ。撮影は2回目だがいずれも証拠写真だった。次こそ必ずと思う。が、チャンスは一向に巡ってこない。
運良く出会えたオオルリ(オス)の若鳥も証拠写真しか撮れなかった。あの独特の青の配色に惹かれる。春から夏にかけてオスのオオルリはたくさん撮影したけれど、秋のオス若もじっくり撮ってみたかった。
キビタキ(オス)
マミジロ
オオルリ(オス若)
10月も残りわずかだ。ビンズイやシロハラ、アトリといった冬鳥も見かけるようになった。秋の渡りは幕を閉じようとしている。
エキサイティングな出会いは春の渡りまでお預け。淋しいなぁと思っていたら、最後にちょっと嬉しい出会いがあった。
マミチャジナイ