片隅のユートピア

野鳥を愛するシングルシニアの雑記帳

そして3年が過ぎた

明日で鹿児島に来て丸3年になる。歳をとると1週間が早く経つ。この3年間もあっという間だった。鳥撮りに明け暮れていたら、時間は飛ぶように過ぎていた。

3年が経過し、ホームタウンの指宿にも愛着が湧いてきた。人口3万5千人のこぢんまりとした街だけど、生活に必要なものはほぼ揃っている。海あり山ありで眺めがよく、車の運転が楽しい。

それでも、気候や自然条件は沖縄のほうが好きだ。ここよりも夏は涼しく、冬は暖かい。スギ花粉症や桜島の降灰もない。うっとうしいメマトイも危険なオオスズメバチもいない。

亜熱帯のやんばるの森には、沖縄固有種であるヤンバルクイナノグチゲラホントウアカヒゲがいる。「やんばる3種」の鳴き声を聞きながら歩いていると、ここは特別な場所なのだと実感し、幸せな気分につつまれたものだ。

野鳥の撮影フィールドという点では鹿児島も負けていない。見られなくなった鳥がいる一方で、新たに被写体となった鳥もいる。見られる野鳥の種類は鹿児島のほうが多いだろう。

お気に入りの野鳥による沖縄vs鹿児島は甲乙付けがたい。沖縄には「やんばる3種」のほかにも好きな鳥がいろいろいた。

たとえば、エリグロアジサシ、ミフウズラ、シロハラクイナetc。シロハラクイナは鹿児島でも記録があるのでいつか会えるかもしれない。

意外だったのは夏鳥サンコウチョウ。目にする頻度は沖縄とあまり変わらない。アカショウビンはあちこちで鳴き声を聞くけれど、姿はめったに見られない。見かける機会は沖縄のほうがずっと多い。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tokajar_h/20251221/20251221230410.jpgこの夏は鹿児島でもアカショウビンに会えた

鹿児島に来てからお気に入りのリストに加わった鳥もいた。ヤブサメがそれ。沖縄でも見かけたことはあるけれど、鹿児島では越冬している個体が多い。

ヤブサメが撮れれば心は満たされる

写真映えのするオスのルリビタキも好きな被写体だ。鹿児島ではよく見かけるけれど、沖縄ではめったに見られない。

オスのルリビタキ。今年は去年よりも少ないような・・・

今年は念願のコマドリにも出会えた。2年ぶりにイワミセキレイを見ることもできた。写真は撮れなかったけれど、2箇所でコシジロヤマドリも見かけた。

この冬はヤマセミも狙ってみたい。3月にはヤツガシラ。4月にはまたコマドリの鳴き声を聞きたい。

そして、5月のターゲットはヤイロチョウだ。来年の目標はヤイロチョウを見つけること。ヤイロチョウを撮れるならヒルに生き血を吸われてもいい(←ウソ)。

鹿児島は夢のある探鳥フィールドだ。3年住んでその有り難みがじわじわと分かってきた。失ったものもあるけれど、新たに得たものもある。むしろ、そのほうが多いかも。

最近、車を運転しているときに沖縄の音楽を聴くようになった。お気に入りの曲を集めてiTunesのプレイリストに入れてある。いわばオキナワンミュージックのマイベストセレクション。

鹿児島に来てしばらくは聴く気になれなかった。沖縄には16年住んだので思い入れが強かったのだろう。沖縄の音楽を聴いたりしたら、ホームシックに駆られると思ったのかもしれない。3年が過ぎて、BGMとしてやっと楽しめるようになった。

明日は週に一度の食料調達日。ふだん家で酒は飲まないけれど、芋焼酎のワンカップを買って移住3周年の祝杯をあげることにしよう。