野鳥はOM-1+パナライカ100-400で撮り、それ以外の被写体はGR IIで撮る。そういう役割分担ができていた。OM-1で使える所有レンズはパナライカ100-400しかない。超望遠ズームなので、対象となる被写体はおのずと限られる。
たとえば、道端に咲く花や吸蜜している蝶、突然現れた野生動物などのネイチャースナップ。チャンスが一瞬の野鳥と違い、花や蝶は撮りやすい。野鳥撮影の息抜きの時間にもなっていた。
OM-1で撮影したネイチャー写真を見ると、野鳥よりもよく写っていると感じる。被写体との距離が近いこともあるのだろう。空気感が濃厚というか、生々しい印象を受ける。
昔使っていたニコンの一眼レフで撮った写真が脳裏に浮かんだ。610万画素のCCDセンサーを搭載したD50とD40。この2台のエントリー機を使って花や虫のマクロ写真を撮っていた。6MCCDが吐き出す画像はリアルで鮮明だった(Flickrへの投稿写真)。
OM-1には裏面照射積層型のLive MOSセンサーが搭載されている。Live MOSはCCDの優れた画質特性を備えているという。そう考えれば、OM-1で撮ったネイチャー写真がD50/D40を想起させても不思議はない。
ネイチャー以外の用途でOM-1+パナライカ100-400を使うこともある。たとえば、先日訪れた青隆寺。サザンカに吸蜜に来るメジロを撮るのが目的だった。サザンカは咲いていても、肝心のメジロが見当たらない。
困ってしまった。拝観料の500円も払ったことだし、このまま帰るわけにはいかない。改めて境内を見回すと、石像や彫刻などの魅力的なオブジェがあちこちにある。
被写体の候補たちは「ワタシを撮って~」と甘くささやきかけていた。この日もGR IIは持参していたが、デイパックから出すのが面倒臭いのでボケを活かした写真を撮るためにあえてOM-1+パナライカ100-400を使うことにした。

野鳥でもネイチャーでもない、こうしたオブジェをOM-1でガチ撮りするのは初めてだった。被写体がメジロでなくても楽しかった。気がつくと撮影に没頭して時間が経つのを忘れていた。
野鳥以外ほとんど撮らなくなったけれど、実体は老いたカメラ小僧。元来、写真を撮ることが好きなのだろう。
OM-1を野鳥&ネイチャー専用にしておくのはもったいない。そんな気持ちも芽生えてきた。パナライカ100-400のワイド端でねらえる被写体もいろいろあるだろう。どんな出会いが待っているのか。来年が楽しみだ。










