朝からガッツリ雨が降っている。まさに梅雨本番という感じ。毎年この季節を迎えると、防湿庫を購入して正解だったと思う。
探鳥は雨天休業。かわりに防湿庫の棚卸しをする。扉を開けると以下の撮影機材が収められていた。
<カメラ>
・OM SYSTEM OM-1
・RICOH GRⅡ
・NIKON D500
・NIKON D5500
・NIKON Nikomat FTN
・PENTAX Optio W60
<レンズ>
・LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm
・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM
・SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
・NIKON AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
・NIKON NIKKOR-S Auto 50mm F1.4
OM-1とパナライカ100-400mmは野鳥撮影のメイン機材。稼働率はもっとも高く、防湿庫で一番取り出しやすい場所に置いてある。
D500とシグマの超望遠ズーム2本(100-400mm/150-600mm)は野鳥撮影の予備機材だ。故障して修理に出すなど、メインを利用できないときはこちらを使う。状況によっては、ミラーレスではなくレフ機を使いたいと思うこともあるかもしれない。
GRⅡは野鳥撮影でのネイチャースナップに欠かせない。軽くて小さいため、億劫がらずに持ち出せるのが強みだ。
ペンタックスのOptio W60はいま所有している唯一の防水カメラ。15年前、沖縄でカヤックフィッシングを始めるときに購入した。釣った魚はこれで撮影してからリリース。日中なら写りもよく、沖縄の海の撮影で本領を発揮してくれた(Kayak Fishing | Flickr)。
防水カメラらしからぬシンプルですっきりしたデザインが好みだった。カヤックフィッシングを再開すれば必要になるし、ヤフオクで売っても二束三文だろう。
半世紀前に製造されたNikomat FTNは、触って金属の質感を味わい、真鍮の輝きを観賞するフィルム一眼レフだ。手に取って試す眺めつしながら悦に入り、時折シャッターを切ってはニンマリする。フィルムが高騰して手が届かなくなった今、それがニコマートの正しい使い方。今後も愛玩カメラとして手放せない。
Nikomat FTN + NIKKOR-S Auto 50mm F1.4。2021年に沖縄で撮影
最後に取り上げるのはニコンのD5500。2015年、野鳥写真を始めて間もない頃に標準ズーム(18-55mm)のレンズキットで購入した。その半年後にD500を入手したことでメイン機の座から陥落。その後は予備機材として陽の当たらない道を歩むことになる。
去年の5月、OM-1とパナライカ100-400の購入資金を得るために手持ちの撮影機材をあらかた処分した。D5500のレンズキットも売却を考えたのだが、野鳥以外の撮影で使うかもしれないと思って残すことにした。
それから1年。出番はまわってこなかった。探鳥中のネイチャースナップではGRⅡを使うし、街中でのちょっとした撮影はiPhoneで事足りた。
とはいえ、野鳥以外の撮影機会はこれから増える気がする。鹿児島という未知の土地に触発されて写欲が湧いてきたらしい。新たな被写体の候補たちが「ワタシを撮って~」と甘くささやきかけていた。
防湿庫からD5500を持ち出し、手に取ってしげしげと眺める。よくできたカメラだと思う。写りがよく小型軽量で持ち運びがラク。グリップも握りやすい。
でも、ときめきがない。そのモノに触れて「ときめくかどうか」を基準にして残すものを決める「こんまりメソッド」が頭をよぎった。ときめきがないものは手放す。胸にストンと落ちるセオリーだった。
マップカメラでD5500の買取見積額を調べてみた。レンズキットが39,000円、ボディのみが34,000円。キットレンズの18-55mmは安いわりによく写ると評判のレンズだ。ボディのみとの差額は5千円なので、レンズは手元に残してD500で使うことにした。
キャッシュバックもあって、D5500のレンズキットは6万円強で入手できた。半年で主役の座を奪われ、出番はさほど多くなかったけれど、これまで故障もせずによく働いてくれた。手放すときは、感謝の気持ちを込めて送り出したいと思う。
D500の修理中にD5500で撮影した沖縄のベニアジサシ。リザーブ要員としてきっちり役目を果たしてくれた