片隅のユートピア

野鳥を愛するシングルシニアの雑記帳

プロキャプチャー始動

野鳥撮影での即応性を高めるためにOM-1のカスタマイズに取り組んできた。その一環として、撮影シーンごとの設定をC1~C4のカスタムモードに登録した。

たとえば、C1には地面にいる鳥(ローポジション)、C2には鳥の飛び立ち(プロキャプチャー)、C3には木に留まっている鳥、C4には飛んでいる鳥(高速連写)の設定を登録している。

さらに、C2の設定を「ワンタッチホワイトバランス」ボタンに割り当てて、ファインダーを覗きながら瞬時にプロキャプチャーモードを呼び出せるようにした。

野鳥撮影におけるOM-1の最終兵器。プロキャプチャーをそう位置づけていた。これを使えば野鳥写真の新たな可能性を引き出すことができる。

そう思いながらもこれまで使うことはなかった。敷居が高いというか、面倒くさいというか。年寄りは新しいものが苦手なのだ。

冬鳥で賑わう今ならシャッターチャンスにも事欠かない。そう考えて2月を「プロキャプチャー強化月間」に設定した。

ネットの情報を参考にして、OM-1のプロキャプチャーをそろりそろりと使い始める。予想どおり出来はよくない。撮影者と機材のいずれもが問題を抱えていた。

ひとつはレンズのパナライカ100-400の問題。プロキャプチャーSH2の連写速度が25コマ/秒となり、50コマ/秒は使えない。また、プロキャプチャー中は手ぶれ補正の効きが悪くなる。レンズの手ぶれ補正は切ってボディのみ有効にしたほうがよいらしい。

撮影者にこらえ性がないのも問題だった。プロキャプチャーでは、シャッター半押しの状態で鳥が飛ぶのをじりじり待つことになる。すぐに飛んでくれればよいのだが、くつろいで毛繕いを始めたりする鳥もいる。軽量がウリのマイクロフォーサーズだが、シャッター半押しで延々と待たされるのはちょっと・・・

それでも、回数を重ねるうちに見られる写真もポツポツと混じるようになった。頭に描くイメージにはまだ遠く及ばないけれど。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tokajar_h/20240211/20240211213711.jpgメジロ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tokajar_h/20240211/20240211213721.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tokajar_h/20240211/20240211213726.jpg上2枚、カワラヒワ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tokajar_h/20240211/20240211213716.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tokajar_h/20240211/20240211213732.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tokajar_h/20240211/20240211213737.jpg上3枚、ジョウビタキ
OM SYSTEM OM-1 + LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm

OM-1でプロキャプチャーをフルに活用するには、オリンパスのサンヨンにレンズを変えたほうがよいのだろう。しかし、OMDSの最近の動きを見ていると、新たに製品を購入したいという気持ちが湧いてこない。

レンズではなくカメラをLUMIX G9Ⅱに変えるという手もある。プロキャプチャーの機能向上だけでなく、手ぶれ補正の強化も期待できそうだ。

G9ⅡのAFはファームウェアによってどのように変わるのか。OM-1のライバル機の動静から今後も目が離せそうにない。