片隅のユートピア

野鳥を愛するシングルシニアの雑記帳

病院デビュー 2024

沖縄から鹿児島に引っ越して1年が過ぎた。移住後のゴタゴタや緊張が収まると、それまで影を潜めていた体の不調が表面化してきた。

たとえば、うずくような奥歯の痛み。飛蚊症も進行している。光視症の症状が出ることも。大寒を迎えて足指のしもやけも酷くなった。

指宿で病院デビューする日も遠くない。最初に門をたたくのは歯科か眼科かそれとも皮膚科か。候補となる医療機関を早めにピックアップしておかなければ・・・

そんなことを考えていたら、思わぬ伏兵が現れた。突然の腰痛だ。しゃがんだ姿勢で野鳥を撮影し、立ち上がったときに激痛が走った。

翌日以降もさまざまな場面で腰痛に見舞われた。朝、ベッドに腰掛けて靴下をはくとき。夜、浴室の低いイスに座って体を洗うとき。

激しい腰痛は低い位置に座って前屈みの姿勢をとったときに起きていた。若い頃から腰痛にはたびたび見舞われていたけれど、今回のパターンはこれまで経験したことがない。やはり、一度診てもらう必要がありそうだ。

かくて、指宿での医療体験は整形外科で幕を開けた。調べると、整形外科の専門病院があるらしい。寒風が吹きすさぶ日の午後、その病院を訪れた。

整形外科とあって待合室は高齢者が多かった。年寄りばかりだなと思いつつ、トイレの鏡に映る自分もその一人であることに思いいたる。

最初にレントゲンをとり、そのあと診察を受けた。画像を見ると、背骨の間隔が狭くなっているのがわかった。脊柱管狭窄症の疑いがあるらしい。足にしびれを感じたり、歩いているときに足の痛みを覚えたりすることがあった。それもコレに起因していたのかもしれない。

痛み止めなどの薬が処方され、腰痛ベルトも支給された。かかった費用は薬代を含めて4千円ほど。待ち時間も医療費も想定の範囲内だった。

病院に行って診察を受ける。以前だったら当たり前のことに思えただろう。今回はとても有り難く感じた。コロナ禍という未曾有の体験がそれまでの認識を塗り替えてしまったらしい。

当然だと思っていた社会のシステムが機能しなくなる事例をコロナ禍で目の当たりにした。人々の生活に欠かせないサービスを支えている人たちに意識が向かい、改めて感謝の気持ちを抱くようになった。

医療機関だけではない。交通機関もまたしかり。バスの本数が減ったり、日曜は運休になったりしている。今後、人手不足はさらに深刻化し、幅広い業界に影響が及ぶようになるだろう。

社会のさまざまなサービスを当然のこととして享受できる幸せ。今後もその恩恵にあずかり続けることはできるのか。

薬が効いて腰の痛みは軽くなった。明日の日本の社会を思うと、気分はどんよりと重くなった。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tokajar_h/20240127/20240127181220.jpgしゃがんで撮っていたジョウビタキ。このあと腰に激痛が走る。老化に脊柱管狭窄症が加わり、小型軽量のマイクロフォーサーズがますます手放せなくなった。