片隅のユートピア

野鳥を愛するシングルシニアの雑記帳

野鳥写真

プロキャプチャー始動

野鳥撮影での即応性を高めるためにOM-1のカスタマイズに取り組んできた。その一環として、撮影シーンごとの設定をC1~C4のカスタムモードに登録した。 たとえば、C1には地面にいる鳥(ローポジション)、C2には鳥の飛び立ち(プロキャプチャー)、C3には木に…

OM-1の新型が出たけれど

心配していたことが現実となった。AFを強化したファームウェアは提供されずにOM-1のMarkⅡが発表されたのだ。ここ数日、ネット上ではブーイングの嵐が吹き荒れている。ユーザーへの裏切り行為だと糾弾する声もある。 鳥認識AFの問題はファームウェアで改善さ…

OM-1のC-AFと向き合う

OM-1で野鳥を撮っていると、カメラをブン投げたくなるときがある。とまっている鳥にピントが合わないのだ。撮影の状況を検証すると、ピンがこないカラクリがつかめてきた。 とまっている鳥の撮影では最小のAFターゲット(シングル)を使ってC-AFで鳥の目をね…

ニシオジロビタキのいる風景

ひとくちに野鳥写真といっても何を志向するかは人それぞれ。ざっくり言って、スポーツ派、羽毛解像派、鳥景派の3つに分類できると思う。 スポーツ派は飛ぶ鳥を主な被写体とする。カワセミのダイブが代表例だ。この分野ではカメラのAF&連写性能がモノをいう…

死ねばいくらでも眠れる

今年の冬は暖冬だという。たしかに昼間は暖かい。手間のかかる石油ファンヒーターではなく、エアコンの暖房で済ますことも多くなった。 とはいえ、朝はギンギンに冷える。起床時間の7時はまだ薄暗い。体は金縛りにあったように暖かい布団から出ようとしない…

語りかけてくる風景

野鳥撮影では望遠ズームのパナライカ100-400mmを使っている。歩いて鳥を探しながら撮るのに適したレンズだ。 ワイド端はフルサイズ換算200mmなので鳥以外の用途では使えない。そこで、風景撮影のためにリコーのGRⅡを持ち出すようになった。 メイン機材のOM-1…

冬の港で撮る鳥は

冬の鹿児島でぜひ撮りたいと思っていた鳥がいた。海鳥のカツオドリだ。冬になると鹿児島の谷山港でカツオドリの豪快な狩りが見られるという。 シーズン到来だと思って様子を見に行くと、カツオドリの群れが海上を乱舞していた。エキサイティングな光景に心を…

高感度のボーダーライン

Nikon D500を野鳥撮影のメイン機として使っていた。D5ゆずりのAFをはじめ、性能面での満足度は高かった。不満点は高感度性能とライブビューのAFくらい。 とはいえ、D500の高感度はAPS-Cとしてはトップクラス。これ以上を求めるならフルサイズしかない。そう…

持たざる者の拠り所

この秋、65歳になった。48歳のときに移住した沖縄で16年暮らし、去年移り住んだ指宿での暮らしも1年が過ぎようとしている。思えば遠くへ来たもんだとしみじみ思う。 誕生日の翌日、指宿市の健康診査を受けた。結果は意外だった。コレステロールやHbA1cの値…

パナライカ100-400について想うこと

OM-1については何度か記事にしてきたが、レンズのパナライカ100-400mmについては詳しく触れてこなかった。購入して半年が過ぎ、今では野鳥撮影に欠かせなくなったこのレンズについて想うところを書いてみたい。 カメラやレンズなどの撮影機材を買うときは、…

新たなメイン機の誕生

気がつくと、野鳥撮影にD500を持ち出さなくなっていた。最後に使ったのは9月28日。10月以降はOM-1ばかり使っている。 OM-1の購入後も林道で野鳥を撮るときはD500をよく使っていた。せわしなく動く小鳥はOVFのほうが追いやすく、AFの歩留まりがよかった。 最…

沖縄vs鹿児島 野鳥あれこれ

鹿児島で野鳥撮影を始めて8カ月が過ぎた。昨年まで住んでいた沖縄とは野鳥をめぐる環境が様変わりした。見られなくなった鳥もいれば、新たに被写体となった鳥もいた。 いま振り返ると、沖縄は魅力的な野鳥撮影フィールドだったと改めて思う。沖縄固有種であ…

渡りの秋はロマンの季節

秋は渡りの季節。珍鳥ハンターではないけれど、見知らぬ鳥との予期しない出会いは楽しい。 沖縄に住んでいたとき、地元の林道で迷鳥のミヤマヒタキと出会った。誰もいない山の中で自分だけの宝石を見つけた気分だった。 鹿児島も渡り鳥の話題には事欠かない…

毎日が旅だから

日本語教師としてインドへ行った友人のブログをときどき読んでいる。最近の記事では映画館でインド映画を見たことや、イスラム教徒の街で牛肉料理を食べたことが綴られていた。異文化を楽しんでいる様子が写真と文章でリアルに伝わってきた。 20代前半の頃、…

OM-1のライバル出現

今年の5月にOMDSのOM-1を購入し、野鳥撮影で使っている。初めて体験するマイクロフォーサーズ(MFT)であり、初めて使用するミラーレスのカメラだった。 だいぶ慣れてはきたけれど、まだ十分に使いこなしているとはいえない。OVFに馴染んだ眼にEVFは違和感…

朝の渚で待つ鳥は

海で野鳥を撮るときは潮見表が欠かせない。今週は朝が干潮なのを知り、撮影のチャンスだと思った。 満潮だと砂浜が狭くなり、散乱する漂着ゴミに鳥が埋もれてしまう。野鳥は撮れてもごちゃごちゃしたウルサイ写真になる。 干潮になると砂浜は広がり、エサを…

南薩ドライバーズハイ

ドライブが趣味。というわけではないけれど、眺めのよい道を走るのは好きだ。野鳥撮影でいろいろな場所を車でまわるのは楽しい。 もともと車はあまり好きではなかった。20代のときに合宿で免許はとったけれど、ずっとペーパードライバーだった。 マイカーを…

シロチドリが群れる浜

猛暑と鳥枯れで野鳥撮影からしばらく遠ざかっていた。再開したのは先週の日曜日。シギチを求めて朝の水田地帯を歩いた。本命にはフラれたけれど、セッカをたくさん撮ることができた。 これを機に衰えていた野鳥熱が息を吹き返した。早朝ならそれほど暑くない…

ドナドナされた機材たち

OMDSのOM-1とパナライカの100-400mmを購入するために、手持ちの撮影機材を処分した。手放したカメラとレンズは以下のとおり。 カメラ:Nikon D780、Nikon D500レンズ:NIKKOR 200-500mm、NIKKOR 300mm f/4E、TELECONVERTER TC-14E III マップカメラですべて…

林道歩きの定番カメラ

山中の林道を歩きながら野鳥を撮る。沖縄のやんばるの森で培われた野鳥撮影のスタイルだ。長い距離を歩くことになるので、小型軽量の撮影機材が望ましい。 それがマイクロフォーサーズ(MFT)導入のきっかけだった。購入した機材はOMDSのOM-1とパナライカの1…

夏鳥ツートップ

沖縄に住んでいるとき、アカショウビンとサンコウチョウを夏鳥ツートップと呼んでいた。見る者の眼福となる美しい姿、一度聞いたら忘れられない独特の鳴き声。鹿児島で夏を迎えるにあたり、夏鳥ツートップと会えるかどうかが大きな関心事だった。 霧島山麓の…

OM-1ファーストインプレッション

今日はガッツリと写真機材ネタ。先月、野鳥撮影のために購入したOMDSのOM-1とパナライカ100-400mmについてレビューしてみたい。 まずOM-1について。フィルムカメラのオリンパスOM-1を彷彿させるデザインでカッコイイ。ボディの質感も悪くない。グリップは親…

カメラが重たくなってきた

寄る年波には勝てない。60代半ばを迎えた今、それを痛感している。野鳥の撮影機材が重たくなってきたのだ。 野鳥撮影のメインカメラはNikon D500。これにシグマの望遠ズーム2本(100-400mm/150-600mm)、ニコンの望遠ズーム(200-500mm)、単焦点の望遠レン…

Googleマップで鳥探し

昔から地図を見るのが好きだった。地図を眺めてその土地の景色をあれこれ想像する。地図はロマンをかき立てて旅へと誘うスプリングボードだった。 インターネットの地図はさらに進化を遂げている。航空写真とストリートビューを併用すれば、鷹になって空から…