片隅のユートピア

野鳥を愛するシングルシニアの雑記帳

OM-1ファーストインプレッション

今日はガッツリと写真機材ネタ。先月、野鳥撮影のために購入したOMDSのOM-1とパナライカ100-400mmについてレビューしてみたい。

まずOM-1について。フィルムカメラオリンパスOM-1を彷彿させるデザインでカッコイイ。ボディの質感も悪くない。グリップは親指のかかり具合がよくて握りやすい。

ファインダーも精細で見やすい。とはいえ、これまで使っていたNikon D500の光学ファインダー(OVF)と比べるとデジタル臭は拭えない。使っていくうちに慣れるのかもしれないが。

違和感を覚えたのは左側にある電源ON/OFFレバーだ。右手の親指で操作できるように電源スイッチをFnレバーに割り当てることにした。

組み合わせるパナライカの100-400mmも質感が高くて好印象。ただ、スライド式のレンズフードは短すぎてフードの用をなさない気がする。レンズを保護する効果も期待できないので、シグマの望遠ズームでは使わずにいた保護フィルターを装着した。

カメラの基本設定が済んだので、野鳥を撮りに近所のフィールドへ行く。OM-1の鳥認識AFは実戦でどれだけ使えるのか。自分の眼で確かめてみたかった。

まずは川沿いの道で鳥を探す。ここでカルガモの親子を発見。そのあと、海辺の草地に移動するとホオジロがいた。すべてテレ端の400mmで撮影(フルサイズ換算で800mm)。初めて体験する、かすかに囁くような電子シャッターの連写音が新鮮だった。

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OM-1の鳥認識には問題があるという情報をネットで得ていた。なので、過度の期待は抱いていなかった。それでも、嬉しいサプライズをひそかに願っていたのだが、そうはならなかった。

カルガモのような大きな鳥ならよい。ホオジロレベルの小鳥だと認識はしてもAFの精度はイマイチだった。今回撮影したのは障害物がほとんどない開けた場所。鳥認識しやすい条件のはずなのだが、AFの結果は満足のいくものではなかった。

とはいえ、初めての撮影なので操作に不慣れな点は否めない。今後、細かく設定を追い込んでいけば改善するかもしれない。ファームアップによる機能向上もあるだろう。

飼い慣らすまでに手間と時間がかかる、野性味を帯びたカメラ。OM-1の試し撮りを終えてそんな印象を受けた。そのポテンシャルをフルに引き出そうと思えば、じっくり腰を据えて取り組むしかないのかも。

D500の後を継ぐ存在となるのか・・・