片隅のユートピア

野鳥を愛するシングルシニアの雑記帳

フィナーレを飾る鳥

11月末、鹿児島の港ではカツオドリのシーズンを迎える。今年もその季節がめぐってきた。鹿児島の冬の風物詩といえるかもしれない。

海上を旋回していたカツオドリは、獲物の魚を見つけると海面めがけて急降下する。海にダイブして飛沫をあげて浮上する姿は迫力満点。目の前で展開されるエキサイティングな自然のドラマに心を奪われる。

眺めるのは楽しいけれど、満足のいく写真はなかなか撮れない。獲物をくわえて海面に浮上したカツオドリは、すぐに魚を飲み込もうとする。一瞬のチャンスをモノにできるかどうか。そこに撮影の成否がかかっている。

魚をくわえているシーンは撮れても、ピントが甘かったりブレていたりすることが多い。浮上するときの飛沫が悪さをしているのだろう。

海面の反射もピントに影響している気がする。海面から離れているときのほうがAF精度は高いことに気がついた。

初代のOM-1ファームウェア1.7でAFが向上したけれど、ダイブするカツオドリの撮影では期待したほどの成果は得られなかった。AFの設定を追い込んでいけばもっと良くなるのかもしれないが。

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ピントが合いにくい理由として、もうひとつ頭に浮かんだのはカツオドリの顔だった。クチバシに目があり、鼻の穴はない。変顔ゆえに鳥認識AFが効きにくいのかもしれない。

同じ条件で撮ってもミサゴのほうがAF精度は高い気がする。あちらは風格のある猛禽類の顔立ち。ピントの差はそこから生まれているのかも。

2度目の撮影では幸運に恵まれた。魚を飲み込まずにくわえたまま飛んでいくカツオドリに出会えたのだ。水しぶきに惑わされることなく、獲物をくわえたドヤ顔のカツオドリを撮ることができた。

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当日の風向きも写真の出来映えに影響する。浮上したカツオドリは風に向かって飛び立つ。北風だと背中を向けて飛ぶのでサマにならない。天気予報で風向きをチェックし、東風か西風の日を選ぶようにしている。

カツオドリを撮るときは雨あられと連写する。それでも、会心の1枚はまだ撮れていない。これでガチピンだったらなぁというショットはあるけれど。

カツオドリの撮影で一番楽しい時間。それは、飛びまわるカツオドリをただ眺めているときだ。桜島をバックに悠然と空を舞う姿は美しい。1年のフィナーレを飾るにふさわしい光景だと思った。

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