Googleマップで見つけた気になるお店。観光スポットとして知られる地元の温泉。一度も走ったことがない鹿児島の高速道路。そうしたアイテムが宇宙ゴミのように頭の中を漂っていた。
必要に迫られて行くことはない。でも、いつか機会があれば試してみたいアレコレ。
先週、はからずもそのいくつかを体験することができた。学生時代の友人たちが遠路はるばる訪ねてきたのだ。
最初の一歩は高速道路。九州自動車道を使って鹿児島空港へ向かう。料金所や空港の駐車場など、必要な知識は事前に仕入れていた。料金は指宿スカイラインを含めて片道1,110円。
高速はやはり速い。内陸部を通るので海はほとんど見えないが、空港まで快適なドライブを楽しめた。到着ロビーで再会した2人はとても元気そうだった。
指宿と言えば温泉。とりわけ「砂むし温泉」は有名だ。翌日の指宿観光は砂むし会館「砂楽」で幕を開けた。
脱衣所で浴衣に着替えてから海辺の砂むし施設へ。指示に従って横たわると、スコップを手にしたスタッフが要領よく砂をかけてくれる。砂むしの時間は10分くらい。
体が砂で埋まっているので重さを感じる。熱がじんわり浸透して心地よい。初めて体験する不思議な感覚だった。
砂むしを終えたら大浴場へ移動し、砂を落として湯船に浸かる。この温泉もなかなか良かった。
正直なところ、温泉にはそれほど関心がない。こんな機会でもなかったら、砂むしを体験することなく一生を終えていたかもしれない。そういう意味でも貴重な経験だった。
食い道楽ではないけれど、温泉と比べれば食への関心はそこそこ高い。今回、Googleマップでチェックしていた旨そうな店にいくつか行くことができた。
好印象だったのは、山川港にある道の駅「活お海道」。刺身定食はネタが新鮮で美味しかった。次回は、友人が旨いと言っていたカツオのたたき定食を食べてみよう。鮮魚コーナーでは新鮮な刺身も売られていた。
インドカレーの店や郷土料理で有名な店にもランチを食べに行った。一方、夕食は家で済ませた。夕方になるとスーパーに行って食料や酒を調達する。友人2人はスーパーの食品価格が安いので驚いていた。
6時になると4畳のキッチンで酒盛りが始まった。自宅に4泊したのでそれが4晩続いた。大学を卒業して40数年が経っているのに、学生時代にタイムスリップした気分だった。
昼間は眺めのよい観光スポットをいろいろまわった。友人たちの感想を通じて、指宿は風光明媚な街だと改めて思った。
沖縄にいるときに2人が来沖する計画は実現しなかった。それは、ジグソーパズルのまだ埋められていないピースのようなものだった。今回、指宿でそれを叶えることができた。
ジグソーパズルの欠落をすべて埋めることは一生できないだろう。それでも、パズルは完成に一歩近づいた。友人を空港に送った帰り道で、そんなことを考えていた。
新潟の友人は5kgの新米をリュックに入れて持ってきてくれた。まさしく持つべきものは友