9月に入っても暑い日が続いている。それでも夜は多少涼しくなり、クーラーを切って寝るようになった。自然のフィールドで涼しい風を浴びて、秋の気配を感じることもある。
その秋の訪れを体現したのが渡り鳥だ。山で見られる鳥もいれば、海辺に飛来する鳥もいる。
海での出会いを心待ちにしている鳥がいた。トウネンという小型のシギ。スズメと同じサイズで可愛らしい。地元の海で見られるシギのなかでは一番好きかも。
好きな理由のひとつは人を恐れないこと。低い姿勢でじっとしていると、驚くほど近くまで寄ってくる。望遠端では画面に収まらず、ズームアウトを余儀なくされることも。
人に気づくと飛び去るシギが多いなか、この人懐っこさは何ものにも代えがたい。近くに寄ってくると、心を許してくれたように思えて嬉しくなる。
去年は8月早々に見られたのに、今年は出会いのチャンスが巡ってこない。先週、干潮で出現した河口の干潟でやっと会うことができた。
フジツボに覆われた石に腰掛けて低い位置から撮影する。最後は2メートルほどの距離まで寄ってきた。体は小さくても近いので大きく撮れる。干潟の先端なのでゴミが少なく、久々にローポジション撮影を楽しむことができた。
羽の模様が繊細なのもトウネンが好きな理由のひとつ
一方、山にもさまざまな鳥が渡ってくる。最近ハマっているのがムシクイ類。見つけたらたくさん撮って判断材料を確保し、帰宅後にPC画面でじっくりと正体を突き止める。謎解きゲームみたいでおもしろい。
ウグイスに似た紛らわしい鳥。パッと見は同じなのに種類が多くて識別がめんどい。以前はムシクイ類にそんな印象を抱いていた。
それが、今年はムシクイへの関心が急上昇。派手さはないけれど、美しい鳥だと思うようになった。
秋の渡りで見かける当地のムシクイは、センダイムシクイとメボソムシクイが多い。被写体として心惹かれるのはセンダイムシクイだ。
体色は緑がかったオリーブ色。白いお腹とオレンジの嘴が鮮やかなコントラストを見せる。山へ行くと、緑したたる木の枝にセンダイムシクイがいないか探すようになった。


センダイムシクイを撮影すると、下から見上げた正面の構図が多くなる。緑がかったオリーブ色の背中が見えるショットも撮りたいのだが。
せわしなく動きまわるので、思いどおりの写真はなかなか撮れない。それもムシクイの撮影にハマる理由かもしれない。







