8月以降は海辺に場所を移してシギチをねらう。そう考えていた。太陽が照りつける砂浜は朝から暑く、シギチもあまり見かけない。シロチドリの群れを小1時間撮影したら、それだけでグッタリしてしまった。
炎天下での撮影はヤメにして、涼しい部屋で秋以降の探鳥計画を練ることに。第一陣は秋のコシジロヤマドリ。林道で何度か見かけたことはあるが、証拠写真しか撮れていない。
繁殖期である春のほうが出会いのチャンスは多そうだけど、春は渡りのハイシーズンなので忙しい。秋は春に次いで出現頻度が高いとか。
コシジロヤマドリの鳥影が濃いエリアは把握していた。過去に目撃した場所はいずれも渓流の近くだった。林道に適当な駐車スペースを見つけて、道に出てきたコシジロヤマドリを車内から撮影する。それが確実な方法かもしれない。
冬のメインターゲットはヤマセミだ。飛んでいる姿をチラ見したことはあるけれど、だぶんアレがそうだったのだろうというレベル。ほとんど未知の鳥だ。
ヤマセミが棲む川のイメージはだいたい掴んでいた。Googleマップで見つけた候補地の川を丹念に見てまわることになるだろう。エサとなる魚が豊富にいるかどうかも判断材料になる。
BIRDER誌(2018年4月号)の憧れの鳥ランキングでヤマセミは4位につけている(ちなみに1位はアカショウビン)。警戒心が強く、見つけるのが難しい鳥なのだろう。ネットで検索すると、鹿児島はヤマセミの目撃情報が多い気がする。果たして探鳥の結果は如何に。
春のターゲットは多彩だ。3月はヤツガシラ。スギ花粉の多さに恐れをなして、今年の3月は一度も探鳥に行かなかった。だからヤッちゃんとは会えずじまい。来年は大量に飛散してもひるむことなく出かけよう。
4月はコマドリをまた撮りたい。今年出会ったコマドリは越冬していた可能性もある。春を待たずに現地を視察することになるだろう。
5月のメインターゲットはヤイロチョウだ。数が少なく、限られた場所でしか見られない。そう思い込んでいた。
ネットで情報を収集すると、必ずしもそうではないらしい。東京の近郊で撮影したヤイロチョウを載せたブログもあった。
ヤイロチョウは、下草の生えていない、小さな沢が入り組んだ急斜面の土地を好むらしい。この条件に合う場所を5月下旬に訪ねれば、ヤイロチョウの鳴き声を聞けるかもしれない。
ターゲットの鳥について生態を調べ、足を使って候補地を探す。手間暇かけて憧れの鳥と出会い、写真を撮る。ひとつのプロジェクトをやり遂げた達成感が得られるにちがいない。
4月にはコマドリ、7月にはアカショウビンと出会えたことで、新たな地平が開けた気がする。それは、ロマン。憧れの鳥探しはロマンあふれる冒険だ。誰もいない山の中で自分だけの宝石を見つけたい。
ちなみに「憧れの鳥ランキング」でヤイロチョウは第3位。マイランキングではアカショウビンを抜いてぶっちぎりの1位だ。ヤイロチョウを撮影できるなら山蛭に血を吸われてもいい。マダニは嫌だけれど・・・
