夏がくれば思いだす。はるかな沖縄、遠い空。その空と海の間を優美な鳥が舞っている。獲物を見つけると急降下して海へダイブ。魚をくわえて沖へ飛んでいく。鳥の名はアジサシ。正確にはエリグロアジサシとベニアジサシだ。
海面近くを飛ぶアジサシを橋の上から眺める。夏の沖縄の風物詩だった。白いアジサシはライトブルーの海にひときわ映えた。
干潮時にアジサシを撮るようになった。海底の砂地や珊瑚がライトブルーの海に透けて見える。海面に浮上したウミガメの上をアジサシが飛んでいくことも。
エリグロアジサシ
Nikon D500 + SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM
鹿児島へ行ってもコアジサシなら会えるだろう。そうタカをくくっていた。が、繁殖地の志布志湾は自宅から遠すぎた。かつては薩摩半島の錦江湾でも繁殖していたのだが。
錦江湾でも冬鳥のカモメやカツオドリは撮影できる。でも、アジサシの代わりは務まらない。夏の沖縄で目にしたアジサシの狩りは、見る者の心を揺さぶる美しい自然のドラマだった。
淡水域で見られる「沼アジサシ」と呼ばれるアジサシもいる。クロハラアジサシはその代表格だ。優美な海のアジサシと比べるとすこし泥くさい印象だけど、ダイナミックに飛翔し、魚を捕るシーンも迫力がある。
沖縄では、秋になると近所の公園の池に飛んできた。誰かが放したのだろう。ティラピアとおぼしき外来魚をよく捕っていた。

クロハラアジサシ
Nikon D500 + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
沼アジサシなら池や田んぼで見られるハズ。そう考えて、春と秋の渡りの時期にそれらしき場所に行ってみたのだが、いまだ出会えずにいる。
居住エリアが渡りのルートから外れているのかもしれない。ムナグロと同様に薩摩半島の西海岸では見られるらしい。
猛暑の7月は鳥枯れの季節。一方、夏の沖縄はバーダー天国だった。つい愚痴りたくもなるけれど、7月の鹿児島でも時間と場所を選べば鳥見はできる。
場所選びのキーワードは「水」。暑い時期、川や沢の水辺に鳥は飛来する。朝の3時間、水辺のフィールドを集中的に攻めるのだ。
猛暑でヘロヘロの頭でそんな探鳥モデルを描いてみた。明日から実践する。成果はいかに・・・



