農耕地を車で走っていると、黄色い花を咲かせたセイタカアワダチソウをあちこちで見かけた。沖縄では見た記憶がないので新鮮だった。あの花を絡めて野鳥を撮りたい。その想いに駆られて秋の畑で鳥を探すようになった。
訪れたのは緩やかな傾斜の農耕地。秋を迎えた畑は収穫作業で賑わっていた。収穫を終えた畑はエサが豊富なのだろう。掘り起こされた柔らかい土の上をたくさんの野鳥が歩いている。
とくに多いのがハクセキレイ。ヒバリもよく見かけた。ヒバリは沖縄で見たことがなかった。ちょっとトクをした気分。ホオジロやセッカ、カワラヒワもいた。
意外だったのがジョウビタキ。公園の鳥というイメージを持っていた。この日は畑でエサを探していた。
ヒバリ
傾斜地に畑が造られているため、立ったままローポジションで撮影できたりもする。最後のハクセキレイでは道端の草が前ボケとなり、畑らしからぬ情景を演出することができた。
セイタカアワダチソウの花を絡めて野鳥を撮るというミッションはなかなか果たせなかった。コラボ写真の候補として考えていた鳥はホオジロ。あちこちで見かけるのだが、セイタカアワダチソウにとまってくれない。なんとか撮れた写真がコレ。
黄色の前ボケがセイタカアワダチソウなのだが、言われてみないとわからない。これはこれでアリだと思うけれど、頭に描いたイメージとは違う。セイタカアワダチソウのてっぺんに鳥がとまっている写真を撮りたかった。
畑を囲む農道をくまなく歩き、最初に向かったセイタカアワダチソウの場所に戻ってきた。ホオジロとおぼしき鳥が黄色い花の上にとまっている。ファインダーで確認するとノビタキだった。心臓の鼓動がいっきに速くなる。
このあたりでノビタキを見たことはなかった。渡りのルートから外れていると思い込んでいた。そのノビタキとセイタカアワダチソウのコラボ写真。なんだか出来すぎに思えた。
その帰り道、コスモス畑を見つけたので寄ってみた。セイノビの余勢を駆ってコスノビもいけるんじゃないかと。
そうはイカの何とかだった